いまさら聞けない!?生理の仕組み

 

 

いまさら聞けない!?生理の仕組み

生理のツラさを解決する看護師
井川あやかです

女性は
生理の始まりから閉経まで
生理とお付き合いしていくわけですが

ご相談の中で
生理ってどんな仕組みで起こるの?
と疑問に思っていらっしゃる方って
意外と多いんだなと感じました。

今回は
体の仕組みを
知る機会になればと思い
生理が起こる仕組みについて
簡単に紹介していきたいと思います。

そもそも、
なぜ生理が起こるのかというと
「妊娠の準備のため」。
この、たった1つの理由によって
毎月、生理は起こっているのです。

生理と直接関係するホルモンは
卵子を育てる【エストロゲン】
子宮内膜を厚くする【プロゲステロン】
この2つなのですが

実は、この2つのホルモンが働くために
ある臓器とやり取りを行っているのです。

その臓器とは
●視床下部
●脳下垂体
●卵巣
3つの臓器です。

まず、生理が終わると
視床下部から脳下垂体に向けて
「卵胞を発育させてね」と指令が出ます。

すると
脳下垂体から卵巣に向かって
「卵巣を発育させますよ~」という
ホルモンが出されます。

そして卵巣から
卵胞(卵子のもと)を育てるホルモン「エストロゲン」が
出されるのです。


卵胞が十分に育つとともに
エストロゲンの量が、ピークになり

それにより
卵巣から視床下部へ
「卵胞がしっかり発育しましたよ~」
と情報が届きます。

その情報が届くと
視床下部から脳下垂体へ
「排卵してくださ~い」
と指示が飛び

脳下垂体から
「卵巣さん!排卵しましょう!」
と促すホルモンが出ることで

排卵が起こる
という仕組みになっています。

この間に子宮内膜を
少しずつ厚くしていく仕事も
同時にしているのです。


排卵された卵子は
手のような形をした卵管採にキャッチされて
卵管を通って子宮に向かいます。

排卵後
卵胞は黄体というものに変わり
プロゲステロン(黄体ホルモン)を
出し始めて受精卵を着床させるために
子宮内膜をより厚くして
フカフカのベッドを準備をしていくんですね。

排卵された卵子が、精子と結びついて
子宮に着床すれば妊娠が成立します。

妊娠しなかった場合
排卵後に出ていたプロゲステロンは止まり
いらなくなった子宮内膜がはがれて
生理が始まる
と、こんな仕組みで
毎月の生理は起こっているのです。

生理が起こるまでの間
脳から卵巣に指示を出したり
卵巣からホルモンが出されたり
排卵後に、卵胞が変化して違うホルモンを出し始めたり
子宮内膜を厚くしたり…

女性の体というのは
神秘的でありながらとても複雑で
何足わらじを履いているの?
というくらい
忙しく仕事をしていますね。

だからこそ
排卵や生理前の時に
心身共にしんどいな…
と感じる場合は
自分の体のために休んで
脳や卵巣の方へエネルギーを回してあげることも
自分が体にしてあげられる
大事な役割だと感じています。

体の中の仕組みは
目で見えないので
どれだけ大変な仕事をしているかを
なかなか理解しにくいと思います。

だからこそ
体の仕組みが分かることで
自分の体を大事にしてあげる理由が見えることもあるので
自分を大事にしたいけれど
どうしたらいいか分からない場合は
自分の体に興味を持ってみることから
始めてみるといいかもしれません。


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2020年03月21日