病院の入院期間は思ったより短い

 

 

経営面から見た病院の入院期間

MSWの仕事として
退院先の病院や施設を紹介するというものがあります。

自分の病院での入院継続が
様々な理由によって出来ないため
他の療養先を探すということです。

自分の感覚だと
急性期病院は平均在院日数が
7〜14日ぐらいになるところが多い氣がします。
感覚なので
地域によってや病院によっても違うと思いますが
約1週間から2週間で退院となる方が多いということです。

急性期病院というのは
一般的に皆様が思いつく病院
救急車で運ばれたりする病院だと思ってもらえれば良いです。

こう言った病院のほとんどが
7対1看護で
DPCを採用しています。
そうしないと儲かりませんので
ほとんどがそうなっていると思います。

急性期なので看護師さんが多いということと
DPCというのは
説明しにくいのですが
疾患ごとに入院期間によって
請求できる金額が決まっていて
入院期間が延びると
請求できる金額が減っていきます。

そのため
入院期間が延びて行くと
だんだん儲からなくなります。
(他にも診療報酬上の縛りがありますが・・・)

赤字にするわけにもいかないので
早々に退院してもらって
新しい、単価の高い患者に入院してもらわないと
病院経営が成り立たないわけです。

ここで難しいのが
病院にも混んでいる時期と空いている時期があって
空いている時期に
あまり退院を急ぐと
ベッドが空いてしまいます。
ベッドが空いているぐらいなら
単価が安くても患者がいた方が良いので
そのあたりのベッドコントロールが難しくなります。

そんな事情があって
その時の状況に合わせて
患者には絶妙のタイミングで 笑
退院してもらわないといけません。

これが経営面から見た
入院期間となります。

 

医者から見た入院期間

前回の経営面から見た入院期間というのがあるため
通常の会社等の組織であれば
それに沿って退院を進めて行くことになると思われますが
病院というところは
経営側からの意見だけが通るわけではありません

やっぱり医者は強いのです 笑

入院を決めるのも
退院を許可するのも
基本的には主治医の判断となるのが
病院という組織です。

というわけで
医師が考える入院期間というのが
その先生ごとにあります。

もちろん
医師の中にも経営に関わっている医師もいるため
ある程度経営面のことも
考える医師もいますが
そうでない医師もいます。

また、家族の都合を考える医師と考えない医師がいます。
患者も家族も人間なので
工業製品のように出来たら(治ったら)すぐ出荷(退院)
なんてできるわけではありません。

あんまり書くと
医師から怒られそうなので
詳細は書きませんが
経営面、医師の都合を考えながら退院を調整していくのが
MSWということになります。

 

患者から見た入院期間

経営面、医師の都合とこれば
次は患者さんの都合です。

患者さんから見ると
入院前の状態に戻るのが治ったということで
その状態に戻ったら退院
と考える方が多いと思います。

でも実際はそうではありません。
治療が終われば退院です。

リハビリ等は別の機能を持つ病院や病棟で
行われることが多いからです。

また、
普通に考えて
みんながみんな元気に、元の状態に戻るわけではありませんので
今の状態で家に帰って来られては困る
と考えるご家族も多いです。
それでも治療が終われば退院です。

経営面、医者の都合、患者の都合
この3つの折り合いをどこかでつけないといけません。

そしてこの3つが同じ方向を向いていることは
ほとんどありません。

というわけで
何が言いたかったのかというと
病院は思ったより
かなり早く退院しないといけない
ということです♪

動けないのに退院?
となるとその後はどうするのか
もちろん自宅に戻っても良いのですが

リハビリができる病院への転院
同じ病院に機能が違う病棟があればそちらの病棟へ移る
施設などへ移る
などの方法もあります。

なんの病気で入院しているのかや入院期間によって
リハビリ病棟が利用できる場合できないない場合がありますので
注意が必要です。

自然to笑顔まぁるくつなぐ えん
ソーシャルワーカーの井川寛之でした♪

 

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2017年06月22日